催眠術は思い込みなのか?完全解説
「催眠術って思い込みなんでしょ」と言われることがあります。
さて、催眠術とは思い込みなんでしょうか。
答えはいいえです。
<この記事で分かること>
催眠術が思い込みと言われる理由
思い込みと催眠術の関係
プラセボ効果
催眠術をかける際の注意点
催眠術と思い込みの関係
催眠術を使うと以下のことができます。
- 「手が開かない」
- 「体が勝手に動く」
- 「楽しくて笑いが止まらない」
- 「味が変わる」
- 「好きな芸能人に会える」
催眠術師が指を鳴らした瞬間、被験者の食べている物の味が変わった。
そんな状態を第三者が見たら「そんなわけがない」「思い込みでしょ」と思うでしょう。
催眠術を何も知らない第三者から見ると、「思い込み」だと認識されることがあります。
でも、よく考えてみてください。
思い込みで笑いが止まらなくなることはありますか?
思い込みで好きな芸能人に会えますか?
そんなわけがありません。
催眠術は思い込みではありません。
催眠術は思い込みと言われる原因
今現在、素人催眠術師の人口が増えつつありますが、そういった人たちは「催眠術は思い込みです」と説明しているケースが多いようです。
何も知らない素人が催眠術を見ると、「かかった人がそうが思い込んでいるだけだろう」と解釈するのはごく自然なことです。”飲み物の味が変わった”という事が起きた際、「そんなわけがない思い込みだ」と思ってしまうのは自然ですよね。
催眠術のかけ手が理論を理解しないままかけるのは非効率的で、場合によっては危険さえあります。
現代、「催眠術=思い込み」と誤解が広まっていますが、実は催眠術と思い込みの関係は根深いのです。
催眠術と思い込みの歴史
催眠術が学術的に研究される以前は、特殊な磁気で催眠術が成立すると考えられていましたが、
催眠術を引き起こすような特殊な磁気は存在しないことが分かりました。
当時の催眠術は、特殊な磁気があるという思い込み”が催眠術を引き起こしたのではないかと言われた事もあります。⇒現在では催眠術の方法が確立しております。
(詳しい歴史は下記ページをご参照ください)
プラセボ効果
催眠術で得られる効果は、プラセボ(偽薬)でも得られるケースがあります。
プラセボ効果というのは、有効成分が入っていない薬を医者が渡すと、薬と同じような効果が出る現象です。いわゆる思い込みでも、薬と同じ効果が表れるということです。
だからといって催眠術はプラセボと同じとはなりません。
そもそも本物の薬と、偽物の薬(プラセボ)ならば本物の薬の方が有効です。
催眠術の中には思い込みを利用したテクニックが存在する
催眠術のテクニックの中には手品のようなネタを用いて、催眠術と思い込ませる方法があります。
簡単なものだと、腕の長さが変わる現象があります。
①両手を前に伸ばしてもらい、腕の長さがどちらが長いか覚えてもらいます。
②両手をおろしてもらい、あなたが催眠術にかけたふりをします。
③もう一度腕を前に伸ばしてもらうと、腕の長さが変わっています。
⇒両腕を伸ばすと毎回ズレがでるため④あなたが「催眠術にかかって腕が伸びました。」言います。
当アカデミーでは基本的に使用をお勧めしておりません。
こういった手品のようなネタは使用しない方がいいでしょう。
理由を簡単にお伝えすると、催眠術にかかりにくくなってしまう可能性があるからです。
ただし、受講生の要望に応じて、上記のものよりも有効なテクニックをお伝えしております。
催眠術は思い込みと言っていいのか
これまで説明したように、催眠術のルーツに思い込みが関わっていて、現代でも思い込みが催眠術のテクニックにも関係しています。
では、催眠術は思い込みなのでしょうか?
催眠術は思い込みだけではありません。
催眠術は思い込みも含めた、心の技術です。
かかった人が思い込みと感じた場合
催眠術をかけた際、相手が「思い込みなんですよね?」という場合があります。
なぜそう思うのか、催眠術師は把握しておく必要があります。
素人催眠術師などのYOUTUBEを見た誤解なら、気にしなくて問題ありません。
そうではない場合、決してスルーしてはいけません。
かかる側の特徴と心理状態を把握して、対応する必要があります。
個別ケースの対応方法まで学びたい方は催眠術習得セミナーからお申し込みください。